PDMSシリーズの測定子機を用いた無線ネットワーク用に全て自社開発の専用ソフトウエアが用意されています。全て自社開発の為、特注対応も可能です。

　ファームウエアとは装置に搭載されているマイコンを制御する為のソフトウエアを指し、ここでは無線親機と通信する為のプロトコル(装置間の決め事)とマイコン用ソフトウエアを指します。

　通信プロトコルとは無線ネットワークを制御するパソコンで稼働する制御ソフトウエアとマイコンとか通信する時に両者ができる形式で纏めた内容です。通信プロトコルは実際に使用される時は文字列として表現されます。パソコン上で稼働する制御ソフトウエアは通信プロトコルに指定された形式で無地列を作成し、それを命令として測定子機のマイコンに送ります。マイコンは命令の内容を理解し、その命令に従って作業を行った後に、結果を通信プロトコルに従った形式で文字列を作成し、無線親機に変身します。無線親機と通信ができない場合は測定データを保持したままになります。

　一般的にファームウエアの定義はマイコン等の下級制御装置を動かすソフトウエアと定義されているようですが、PDMSシリーズのファームウエアは無線親機との通信を制御する部分とマイコンが持つ機能を命令に従って稼働させるとの２つの機能を持ちます。PDMSシリーズのファームウエアはマイコンが異なるとハードウエアの制御方法が変わる為、PDMS種別間の互換性は御座いません。しかし、ファームウエアは全て自社開発品です。

　PDMS測定子機を用いた無線ネットワークはPC上で走るソフトウエアが無線ネットワークを管理する為、専用ソフトウエアが必要不可欠になります。このソフトウエアは次に示す３種類があり、何れもOSとしてWindows上で走ります。現開発中のソフトウエアはWindows10迄の稼働が確認されています。

　実際に無線根とワークを制御するソフトウエアです。設定された条件で測定子機に測定を行わせ、その結果を液晶表示装置に表示させ、また、保存する制御を行います。３つのソフトウエアの内、毎日使用するソフトウエアです。

　制御ソフトウエアが稼働する際に必要な基本条件を設定するソフトウエアです。設定値は測定値の計算方法とその係数、測定値の校正係数、測定間隔の様に装置に直結する内容から、製品名、ロット番号、測定場所の様にユーザ固有の内容まで多岐に渡ります。各条件にはプリセット値(ディフォルト値)が用意されており、ユーザが設定を行わない条件はプリセット値が用いられます。

　このソフトウエアは管理者が用いるものとして、制御ソフトウエアとは別のソフトウエアになっています。

　制御ソフトウエアが可能すると測定データが自動的に制御ソフトウエアが走るPCのハードディスク内に保存されます。保存された過去の測定値を呼び出して、解析する為に用いられるソフトウエアです。

客先からクレームがあった場合や、製造品に異常が発生した場合、対象の製品が製造された時の製造データを呼び出して分析をすることでいち早い解決につなぐ事ができます。