無線親機はパソコンに付属のUSBケーブルで接続され、パソコン上を走る制御ソフトウエアから発せられる命令を測定子機に伝えることと測定子機が返信した内容をUSB経由でパソコンに伝える無線装置です。

　その構成は無線モジュールRFEM2400及びUSB通信回路で構成されています。左図は無線親機のカバーを外したときのものです。緑に光るLEDはパソコンからUSB回線を通じで+5V電源が供給されている事を示します。無線親機の電源はパソコンからUSB回路から供給されますので、特別な電源回路は不要です。無線親機の数は１ネットワークで１台です。この１台が全ての測定子機と通信するので、無線親機をセットする場合は、出来るだけ高い位置にセットしてください。

ご注意：無線親機の位置が低く、測定子機との間に金属製の障害物が有る場合、安定した通信が出来ない場合が御座いますので、無線親機と測定子機が極力見通し距離にセットしてください。

　測定子機とは制御機又はセンサーからアナログ式のデータを収集し、数値化して無線親機に送る無線装置の事です。親機は1台限定ですが、測定子機は理論的には２２５台接続ができます。しかし、実際の使用測定子機台数はデータを収集する製造装置の数になりますので、ソフトウエアで１６測定子機に制限されています。

　測定子機には２種類あり、Type1が制御機用でDC10V出力用測定ポートを３式備えています。Type2はセンサー用で第1チャンネルにK型熱電対用回路を搭載しています。残りの2チャンネルもセンサー用として使用できる構成となっています。2種類の測定子機は台数に関係なく混在使用ができますので、必要な数だけ同一ネットワークに組み込むことができます。

電源：　付属のACアダプター及びオプションの電池ボックスで＋５Vを供給

　　　　(電源電圧はステップアップ電源を用いているため、+2.7V ～+5.5V迄対応)

取付：　測定子機裏面にあるネオジ磁石４個で鉄系金属の表面に貼り付けることができます。

　光と音声警告のアラームボックス

　測定データに異常が発声した場合、音と光で作業者に以上を伝える装置です。アラームボックスの接続方法は測定子機に直接付属ケーブルで接続するか、中継機を経由して接続するか、2つの方法が選択できます。左図は測定子機に直接接続した場合を示しています。アラームボックスは測定子機毎に接続できますが、測定子機が近接して設置されている場合、場所を取ります。その場合の解決策として、またアラームボックス接続端子の無いType2の為に集中アラーム設定があります。これは制御ソフト上の設定ですが、その測定値でも以上があった場合は同一のアラームボックスに警報を送る機能です。これによりアラームボックスの数を制限することができます。

　小型アラームボックスの点灯状況

　左図は警報が発令されてアラームボックス上のLEDが点灯した状態を表しています。LEDが点灯すると同時にアラームが鳴り響きます。アラーム及びLEDの点灯は作業者が点灯しているボタンを押すか、パソコン上で警報を解除するまで継続されます。アラームボタンを押すとその事実が測定子機より無線親機に送信され、制御ソフトウエアがそれを認識して、アラームの停止とLED消灯の指示をアラームボックスが接続されている測定子機に送られ、測定子機がLEDの消灯とアラームの停止を行ないます。

　大型アラームボックスの点灯状況

　小型アラームボックスでも異常発生時にはアラーム音が充分な強さで聞き取れますが、大型アラームボックスは騒音の大きい作業現場専用に開発されたアラームボックスです。ボックスの中には12V系の協力アラームが搭載されていますが、接続方法は小型アラームと同じです。測定子機のアラーム端子に専用ケーブルを接続するだけで作動します。

　アラームボックスを複数配置したい場合に１台の測定子機から複数に分岐させる装置です。1台の中継機から最大４台のアラームボックスが接続できます。警報は中継機に接続されている全てのアラームボックスに伝達され、LEDが点灯し、アラームが鳴ります。警報が発令された場合、数あるアラームボックスの一台のボタンを押す事で、警報が解除されます。

　使い方としては異なる階にアラームボックスを設置する場合や複数の部屋にアラームボックスを設置する場合に便利です。集中アラーム設定を同時身用いる事で効果的な警報システムになります。

　左図は集中アラームセットの構成を示しています。梱包は一台毎に包装され、専用のダンボール箱に梱包されて宅配便でお客様の基に直接発送されます。段ボール箱はセットの種類によって異なります。

測定子機の裏面には製造番号と測定子機名称が印刷されたラベルが貼り付けてあります、記載されている測定子機名称はその測定子機の不揮発性メモリー内に保存されている名称ですので、このラベルでここの測定子機の識別が可能です。